この本がブームになってから、もう3年になろうとしていますが、その後のGoogleの大躍進、「飲みいこ」でもかかわっているSNSやブログの浸透、そして「WEB2.0」「ロングテール」の定着を見るにつけ、作者の時代を読む目の確かさを実感します。

しかしながらGoogle・ブログ・SNSあるいはウィキペディアの解説という面ばかり強調されると、作者の意図していた「本当の大変化」が覆い隠されてしまう気がします。

これらのツールの浸透はあくまで第一段階であり、これから第二段階、つまり「本当の大変化はこれから始まる」のです。

インターネットの本質はずばり「情報の壁の消失」です。(もちろんよい面悪い面含めて)

今の「金融業」がその典型ですが、情報を囲い込むことによって高い利益を上げてきたエスタブリッシュメントにとってインターネットは明らかに『利益の源泉を奪うもの』です。
 
しかしながら今まで「情報」から遮断されてきたゆえに貧しい生活を送らざるを得なかった人々。地域格差(中央と地方、先進国と発展途上国等)あるいは環境格差(家柄、学歴、正社員と派遣やパート、大手チェーンと中小店舗等)で情報の恩恵(たとえば「教育」も一種の情報です)を受ける機会がなかった人々にとって、紙媒体、地図情報も含め世界中のすべての情報をindexしようとしているGoogle、あるいは日本だろうとアジアだろうとアフリカだろうとどんな人だろうと情報発信ができるブログといったツールは、そういった格差を覆す武器になる可能性があります。

昨年のリーマンショック・投資バブルの崩壊もその文脈で捉えるとまた違った一面を見せるかもしれません。